ゾッとするホラー短編集

「隆志くん、私、何だか怖いわ」






菜々子がそう言って、

表情を暗くした。






「そういえば、私、

最近、ずっと知らない人に

つけられていた気がするの。




私が背後から嫌な視線を感じて、

何気なしに振り向くと、

そこにはいつも、

太った女性が立っているのよ。




私、何だか気味が悪くて……」






「菜々子、その女の歳は

いくつくらい?」






「たぶん、三十歳くらいかしら」






「どんな感じの女だった?」






「何か暗そうな感じの女よ。




背が低くて、太っていて……」