ゾッとするホラー短編集

「隆志くん、久しぶりね。




隆志くんは、もう長い間、

私に連絡をくれないから……。




隆志くん、

今日は何の日か知ってる?」






隆志は、桜子の声を聞いていると

嫌気がさして、気持ちが沈んだ。






「桜子さん、もう僕に

電話してくるのはやめて欲しい。




桜子さんは、

僕にウソをついていたよね。




桜子さんは、

本当はどこにでもいる

普通のOLなんだよね。




僕は、ウソをつく人が

嫌いなんだ。




だから、僕にはもう二度と……」






「今日は私の記念日なの。




一年にたった一度だけの……」






「そんなこと知るかよ!




僕にわざわざそんなことを

言わないでくれ!




気持ち悪い」






「私、今から隆志くんに

会いにいくね。




私は隆志くんが、

好きだから……」






桜子がそう言ったあと、

電話は一方的に切られた。