ゾッとするホラー短編集

―――――――――――――――


三月一日の夜、

私は隆志の姉だと自分を偽って、

吉村菜々子に電話をした。






「菜々子さん、

今日は隆志のことで

相談があって、

お話がしたいの。




今日の午後八時に○○公園で

会えるかしら?」






私は吉村菜々子と

待ち合わせをすると、

ホームセンターで買ってきた

果物ナイフを握りしめ、

吉村菜々子を罰するそのときを

想像してほくそ笑んだ。






〈 誰も祝ってくれることのない

私の記念日は、

私にとって忘れられない

一日になるはずよ。




私は絶対、

あの女に隆志くんを

渡さない! 〉