ゾッとするホラー短編集

その日は、三月一日。






私の三十一回目の誕生日。






私はその誰にも祝ってもらえない

自分の記念日に、

自分の夢を叶えたいと思った。






私は、愛する森野隆志を

手に入れるために

罪深きあの女に罰を与えよう。






私はその日に、

あの女をこの世から消し去り、

そしてようやく、

森野隆志をあの女から

取り戻すのだ。






その日はきっと、私にとって

忘れられない記念日に

なるでしょう。






その日はきっと、

私の夢を叶える日に

なるでしょう。






みじめで、ブスで、

陰気な私でも、

一途な思いは、きっと届く。






だってそうでなければ、

世の中は、あまりにも

不公平過ぎるから……。