ゾッとするホラー短編集

私がどこからも

お金を借りれなくなったとき、

私と隆志の関係が途絶えた。






私にはもう、自分を社長令嬢と

偽ることはできなくなっていた。






魔法が解けてしまった私は、

ただのみじめな三十代の女。






私はその残酷な現実に

死んでしまいたい

気持ちになったが、

それでも私は、

森野隆志を忘れることは

できなかった。






〈 隆志くん、待っててね。




私が私たちの仲を裂こうとする

あの吉村菜々子を罰するから。




隆志くんは、

あの女さえいなければ、

私を見てくれるでしょ。




あの女さえいなければ、

私を愛してくれるでしょ 〉