二人の食事が終わり、

隆志はその日も、

二時間で帰っていった。






私はそんな隆志の後ろ姿を見て、

強烈な虚しさを味わっていた。






〈 隆志くん、あなたは

うわべだけの偽りの関係を

楽しんでいるかも

しれないけれども、

私は本気であなたが好き。




絶対にあなたの気持ちを

つかんでみせる。




そのために邪魔なのは…… 〉






私はそう思って、

隆志のアパートで見かけた

女を思った。






〈 隆志くんにまとわりつく、

あの女が邪魔ね。




あの女は、

私と隆志くんの関係を

邪魔する敵よ!




絶対に消し去ってやる! 〉