私は次の週、

隆志といつものように

高級レストランで食事をした。






私の前に座る隆志は、

相変わらずかっこよくて、

私は隆志を見ているだけで、

ドキドキしていた。






でも私は、

そんな隆志の

今までのすべてが、

嘘で固められていたことを

知っていた。






〈 僕はアパートで

一人暮らしですよ。




彼女なんて、作る暇はないです。




バイト掛け持ちで忙しいから 〉






そう言って笑った彼を

信じた私は、

バカなのだろうか?






自分に魅力がないことを

一番よく知っているのは、

私なのに……。