ゾッとするホラー短編集

私は少し離れているところから、

隆志をずっと見つめていた。






そして私は、

隆志を見つめれば見つめるほど、

自分の胸がしめつけられて、

苦しかった。






私はこんな卑屈な行動でしか、

彼に会いにこれない。






私はどうにかして、

彼の心が欲しい。






彼の心の真ん中に私がいて、

彼は私を愛してくれて……。






私は隆志のバイトが

終わるのを待って、

隆志のあとをついて行った。






私はいけないことと思っても、

この卑劣なストーカー行為を

やめることができなかった。