ゾッとするホラー短編集

私は隆志に会うために、

この半年間で二百万円の金を

使っていた。






私は隆志と

楽しく贅沢な

食事を繰り返したが、

毎月、自分の給料以上の

出費を繰り返す生活を

疑問に思い、悩むこともあった。






私はやってはいけないことを

してしまったのではって……。






でも私は、自分が選んだこの道を

引き返すつもりはなかった。






私は必ず、隆志の心をつかもう。






必死に背伸びして、

私のすべてを隆志に捧げよう。






中途半端な気持ちは捨てて、

自分を信じきれば、

できないことはないって

私のお母さんは言っていた。






私は信じよう。

いつか隆志くんが、

私を好きになるって。






香川桜子を

愛してくれるって……。