ゾッとするホラー短編集

私は高級レストランのテーブルに

ひろぽんさんと

向かい合って座った。






私の目の前に座る

ひろぽんさんは、

とてもイケメンで、

ブスな私とは不釣り合いなことが

誰の目から見てもわかった。






ひろぽんさんは話をしてみると、

とっても気さくな人で、

ネットの世界にいるときと

同じように

優しい人であった。






私は目の前にいる

ひろぽんさんの魅力に、

吸い込まれるように

彼を見ていた。






〈 本当にこの人ならば、

私の理想の女性、麻美子と

お似合いのカップルに

なるのかもしれないわね。




もしも私が麻美子ならば、

私はひろぽんさんと…… 〉






私はそう思い、

悔しくて歯ぎしりをした。