ゾッとするホラー短編集

私はひろぽんさんに

当然されるはずのその質問に、

とまどい、下を向いた。






麻美子は私が作り出した

もう一人の私。






麻美子は私の理想の女性。






ブスな私とは違って

かわいらしくて、

陰気な私とは違って明るくて、

誰からも相手にされない

私とは違って、

誰からも愛されていて……。






もしも神様が、

一つだけ私に願いを叶えて

くれるならば、

私は麻美子になりたかった。






もしも私が麻美子ならば、

私はきっと、

幸せになれるのに……。