ゾッとするホラー短編集

ひろぽんさんは私の顔を

じっと見たあとに

私の服装を見ていた。






白いシャツに

黄色のカーディガン。






その服装は、

まだひろぽんさんと

会ったことのない私が、

麻美子である目印だった。






ひろぽんさんは、

明らかに表情を曇らせながら、

私に声をかけた。






「もしかして、あなたが

麻美子さんですか?」