「すみませんが、

早くどこかに

行ってもらえませんか?




僕は今、

大切な待ち合わせを

しているんです。




用事がないのに、

僕の隣りに立たれても

正直、困るんです」






ひろぽんさんは、

さっきよりもキツイ口調で

私にそう言った。





私はひろぽんさんの

その言葉に傷つき、

下を向いた。





私は用事もないのに

ここにいるわけではなかった。






私は迷いながらも、

ドキドキしなから

震える声で、

ひろぽんさんに言った。






「ひろぽんさん、

あなたが待ち合わせを

している人は、

麻美子ですか?」