ゾッとするホラー短編集

ネット上でしか

お付き合いできないと思っていた

ひろぽんさんに私は会える。






私のアパートから駅ビルまで

歩いて十五分。






私にその気持ちさえあれば……。






私はそう思ったあとに、

私の冴えない容姿を思い、

悔しくて歯ぎしりをした。






私は、デブで、ブスで、チビな

三十歳の陰気な女。






リアルな私を

知ってしまったならば、

ひろぽんさんは

きっと私を嫌いになる。






ひろぽんさんが好きなのは、

かわいらしくて、

優しく健気な新人OLの

麻美子だ。






私が作り出した理想の女性、

麻美子。






どうにかして私は、

麻美子になれないだろうか?