ゾッとするホラー短編集

私はドキリとして

目を大きく見開き、

ありったけ声で悲鳴を上げた。






トイレの天井からは

ポタポタと真っ赤な血が

こぼれ落ちてきて、

私の白いセーラー服を

赤く染めていった。






〈 逃げなくちゃ…… 〉






私はそう思ったが、

小野田真理子の悪霊の恐ろしさに

膝がカタカタと震えて

動けなかった。






直美が死に、薫が死に、

次は……。






私の心臓はドキドキと

大きな音を立てて鳴り響き、

私は小野田真理子を見つめたまま

トイレのタイルに座り込んだ。






「木嶋綾子さん、

私は自殺をすることを

決めたとき、

あなたへの復讐を誓ったの。




あなたは今から死ぬのよ。




むごく、残酷に!」






小野田真理子がそう言って

ニヤリと笑ったとき、

私はトイレのタイルの上を

必死になって、

四つん這いで逃げた。







小野田真理子から逃げなければ、

殺されると

私は本能で感じとっていた。