ゾッとするホラー短編集

「まず一つ目……」






小野田真理子の声に続いて、

ドアが開く音が聞こえた。






「それじゃ、二つ目……」






またドアの開く音。






「どこにいるの?




それじゃ、三つ目のドア……」






すぐとなりのドアが開く音。






「もしかして、四つ目の

ドアの向こう側にいるの?




木嶋綾子さん……」






私の心臓は、

ドキドキと大きな音を立てて、

私の体は、

カタカタと震えていた。






〈 お願い、助けて! 〉






私は心の中でそう叫び、

両手で胸を押さえ、

固く目を閉じた。