ゾッとするホラー短編集

私はそう言ったあと、

小野田真理子が

トイレの個室で怯えている様子が

頭の中に浮かんで、

ニタリと笑った。






私はどうしても許せなかった。






私が他のクラスメイトよりも

不幸せで、

小野田真理子が

いつも幸せそうに見えることが。






何で不幸せなのが、

他のクラスメイトではなくて

私なの?






私は悪くないのに……。






私が不幸せに

ならなくてはならない

理由なんて、

どこにもないのに……。






私はトイレの個室に

隠れている

小野田真理子が怯える様子を

想像しながら

声を大きくして言った。






「これからトイレの個室を

一つ一つ、

調べてみない?」