ゾッとするホラー短編集

小野田真理子が、

私たちのいじめから逃れるために

トイレに逃げ込み、

隠れていることを

私たちは知っていた。






私と直美と薫は、三人で

小野田真理子がいる

トイレに入ると、

トイレの個室に隠れている

小野田真理子に

わざと聞こえるような声で

話し始めた。






「真理子の奴、

いなくなりやがって

マジでムカつくわ」






「アイツを見つけたら、

徹底的にいじめてやろうよ」






「それにしても、

アイツ、

どこに隠れているのかしら?」






私は、直美と薫の顔を見ながら、

小野田真理子に聞こえるように

わざと大きな声で言った。






「まさか、真理子の奴、

このトイレに

隠れているんじゃないの?」