ゾッとするホラー短編集

私は少しでも

小野田真理子から離れたくて、

さっき駆け下りた階段を

勢いよく駆け上っていった。






〈 逃げなくちゃ……、

でも、どこへ? 〉






恐怖に支配されている

私の頭の中に、

そんな疑問が

ポッカリと浮かんだ。






昇降口の扉は閉じられている。






だったら、どこへ?






私は学校の外に

出られないことに気づき、

慌てて、

校舎三階のトイレに逃げ込んだ。