ゾッとするホラー短編集

私はただ恐ろしくて、

必死になって廊下を駆け抜けた。






さっき私の首にまとわりついた

小野田真理子の冷たい手の感触が

私の首から

消えてなくならなかった。






直美が死に、薫が死に、

次は……。






私の頭の中に

そんな考えが浮かぶと、

私は恐ろしくて

走ることをやめられなかった。






死者の復讐。






そんな言葉が現実味を増して、

私の心にのしかかった。