ゾッとするホラー短編集

「綾子、どうしたの?




顔色が悪いわ。




綾子、大丈夫?




綾子……、綾子……」






雅美が私にそう話しかけたとき、

私の頭の中に、

小野田真理子の顔が

ハッキリと思い浮かんで、

私は両手で頭を抱え、

ありったけの大声で

悲鳴を上げた。






私がとなりの教室にまで聞こえる

悲鳴を上げると、

さっきまでざわついていた

教室の中が、

シンと静まり返り、

クラスの全員が

一斉に私を見つめた。






私は、心の中に沸き上がってくる

恐怖から、

わけもわからないままに、

叫ぶようにして、

雅美に話しかけていた。