ゾッとするホラー短編集

「だ、誰?




いったい、誰なの?」




私の怯えた声が、

学校のトイレの

狭い空間の中で響いた。






トイレの中で止まない

不気味な笑い声が恐ろしくて、

私は耳を塞ぎ、

もう一度、

トイレの中を見まわしたとき、

私は不気味な笑い声の

正体を知った。






トイレの鏡に写った

血色の悪いその顔は、

忘れもしない

小野田真理子の顔だった。






私は、

いつの間にか、

私の背後に立っていた

小野田真理子に恐怖し、

慌てて後ろを振り返った。