ゾッとするホラー短編集

「私、怖いのは苦手よ。




夏休みとかによくやってる

怖い話とか、

私は見れないタイプだから……」






「何だ、祥子はビビリかよ。




こんな病院くらいで

怖がっちゃって。




怖いときは、

健二の腕にでもしがみつけ。




『キャー、怖いわ!』

つってさぁ」






拓海はそう言って、

私をからかった。






私が機嫌を悪くしてふくれると、

健二のは私の肩を二度、

ポンポンと叩いて、

私に言った。






「祥子、怖いことがあったら、

オレを頼れよ。




オレがお前を守ってやるから」






健二が私にそう言って、

微笑んだのがうれしくて、

私はドキドキしながら、

小さくうなずき、

健二のとなりに寄り添った。