楓にそれを伝えたけれど、「全然平気!」と、即答されてしまった。


どうやらあたしのバイト先に興味があるだけみたいだ。


たしかに、楓は今まで『ロマン』に来たことがない。


郊外にあるため、場所もハッキリしないと言っていたことを思い出す。


「それなら、今日一緒に行く? ちょうど放課後にバイト入ってるの」


そう誘ってみると、楓は大きく頷いた。


「もちろん、行く!」


こうして、あたしは放課後楓と一緒に『ロマン』へ行くことになったのだった。