囚われ姫と金と銀の王子


「静かにして下さい、何時だと思っているのですか。周りの事を少しは考えて下さい」

「お前がこの扉を開ければいいだけだろう?今日はこの扉を開けるまで私はここを離れないぞ」



・・・なんてこと。

どうしてそこまで私と話したがるの。


いいじゃないの、あなたにはもう心に決めている人がいるでしょう。



他にも妻がいる。

みんなあなたが決めて結婚した人達ばかりでしょう?


だったらそっちに時間を使った方が有益なはずよ。


「・・・他の妻の所へ行かなくてよいのですか?毎日毎日私の所へ来て、みんな寂しがっていらっしゃるのではないのですか?」

「そんな事はお前の気にするところではない。私は行きたい所に行く、それだけだ」

「まあ、なんて冷たい人なんでしょう、他の方が可哀想。私と違ってみなさんあなたを慕っていらっしゃるのに」



そう。

みんなあなたの事を好きな人達ばかりなのだから。