「だからってそれまでアンタの婚約者なんて・・・!こんな事なら処刑された方がましよ!!」


「ハハハッ、やっぱりお前は面白い奴だ。・・・絶対に死なせない。そう簡単に楽な道に行かせてたまるか。お前は死ぬよりも生きる方が罪の償いとしていいみたいだからな。せいぜい修道院に行くまで私を楽しませろ」



殿下は声を上げて笑っていた。

そんな殿下を、私は茫然と見ているしかなかった。








―――かくして私は。


その日、囚われの王女から、金と銀の王子の「第4の妻」として生活する事となった。


これからの生活がどうなるかは、まだ私には分からない。

だけど、この生活は地下牢で生活していた時よりも、もっと過酷なものになるだろう。




・・・そう、予感していた。