囚われ姫と金と銀の王子


指輪の交換もない。
誓いのキスもない(なくてありがたかったけど)

もちろん拍手もなーんにもない。


まあ、なんともさっぱりと静かな結婚式で。


そのまま私達は大聖堂を後にすると、城内へと戻った。


「・・・これで終わりなの?」

「ああ、つつがなく結婚式は執り行われた。これで私達は夫婦だ」


ええ~・・・?
こんな簡単に結婚って出来るものなの?
もっと色々とあるもんじゃないの?


「・・・どうも腑に落ちないんですけど」

「何が?」

「結婚したって実感が全くないんですが」



そりゃあ急な結婚式だったんだろうし、準備しようにも何も出来ないのは分かってるけど。

にしたって、開始5分足らずで終わっちゃうような結婚式って、どこ探したってある訳ない。


「・・・ああ、君は何も知らないのか。あれは仮の結婚式だ。本来は他の男に取られないように、ああやって一旦神に誓いを立てるんだ。そしてその後に本当の結婚式を挙げ、夫婦となる」