「ではエリス様。早速ですが夕食の時間が近付いておりますので、着替えをいたしますね」
「き、着替え?」
「ええ。もうエリス様は修道女ではありませんから。れっきとしたナーシュ家の公爵夫人となられるのですから、身なりをきちんとしないと」
「ちょ、ちょっとまって……!」
私の話も聞かずに、あっという間に着替えをさせられる。
軽く後ろで纏められていた髪も、高価な飾りと共にしっかりと纏められた。
上半身をしっかりと固定するコルセットも、ふわりと裾の広がる煌びやかなドレスも、あの時以来袖を通していない。
懐かしいと感じると共に、戸惑いと疑問は膨れ上がるばかりだ。
フェルナンドがあのような行為をしてまでも、この城の中では危惧するような気配がない。
まるで前から決まっていたかのように、ナタリアは接している。
……どういう事?

