囚われ姫と金と銀の王子


***


「……ん」


光りを感じて、意識がゆっくりと戻る。

瞳を開けると、鮮やかな花の絵が描かれた天井が目に入った。


身体を起こし、辺りを見回す。
広く、とても豪華な部屋だ。


窓からは陽の光が射し、のどかな風景が一望出来る。

今まで住んでいた修道院の殺風景な部屋とはえらい違いだ。



「綺麗……」

私は窓から外を眺め、思わず呟く。

修道院で生活をするようになってからは、ほとんど外にも出ず、建物の中で暮らしていた。


部屋は陽の光が届かず、一日中薄暗い。

唯一光を感じられるのは礼拝堂の中だけだが、ステンドグラスに遮られ光は淡いもの。


陽の光がこれほどまでに眩しいものだったかと、驚くくらいだ。