囚われ姫と金と銀の王子


それがどうだ、今では。

今では私は彼女達と同じ。

あの女から見下ろされている。



あの女の国はもう既にない。


それでもあの女は王女だった人間。

身分的には、あちらの方が遥かに上だ。



そして殿下が決して言わなかった言葉を、ソフィアには与えている。



悔しくてたまらなかった。

あの女には何も勝てない、どう足掻いても殿下の気持ちが私に戻る事はない。



憎悪はもうどうしようもないくらいに膨れ上がっていた。

そのやるせない思いは、庭にいた小動物を捕まえて、切り刻む事で少し発散させられた。


噴き出す血と、死にゆく恐怖と切り刻まれる痛みから発せられる悲鳴のような鳴き声。

それを聞いた時どこか気持ちがすっとして、そしてある事に気付いた。