・・・しかし、そのマリリンの態度。

やっぱりあの箱を贈っている犯人はマリリンかしら・・・。


開けもせず捨てている場面を見られているって事は、あまりこの嫌がらせも効いていないと思って、余計に酷くなったりして。


「ねえ、この事、やっぱり殿下にお話しした方がいいのかしらね?」

「ぜひ言うべきですわ!隠していてもいい事などありませんもの」


・・・そうよね・・・。

本当はあまり事を大きくしたくないのだけど。


彼女達の気持ちは痛いくらいにわかるから。

昨日まで優しくしてくれた人が、次の日には態度を変えて冷たくされているんですもの。


そりゃあ怒りは早々には冷める訳がないわよ。

本当に悪いのはあの殿下であって、彼女達ではない。


彼女達は被害者なのよね・・・。

だからあまり彼女達を悪くは言いたくないんだけれど・・・。


「分かったわ。ではナディ。殿下の所へ参ります。時間が空いているか、殿下の侍従に聞いてきて貰えるかしら?」

「かしこまりました!ソフィア様!!」


ナディは足早に部屋を後にする。

私は窓の外を眺めながら、ナディが帰ってくるのを待った。