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同級生にバッタリ会ってしまったのは予想外だけど、とりあえず買わなきゃいけない物は買う事ができた。


朝日の下着や服を大量に買って帰ってくると、昼を過ぎていた。


「なにか温めようか」


あたしが冷蔵庫を開けようとすると、朝日がすぐにやって来た。


「俺がやるよ」


そう言い、冷凍食品のチャーハンを2つ取り出した。


「ありがとう、彩花」


「へっ!?」


「俺の為に服なんて買ってくれて……」


「な、なに言ってるの。そんなの気にしなくていいんだから」


あたしは動揺を隠せないままそう言った。


いきなり呼び捨てにされるなんて思ってもいなかった。


文哉とそらがあたしを呼び捨てにしたから、朝日があたしの名前を覚えたみたいだ。


「だけど、俺は彩花に殺されるためにここに来たんだ」


「そんな事……!」


朝日の言葉をちゃんと否定することができなくて、あたしは途中で口を閉じた。


「ちょっと待って? くじ引きに関する事を調べてみたらいいかもしれない」


「調べる?」


「そう。もし仮に同じ事が繰り返されているとすれば、黙っている人はいないと思う」


あたしはそう言いながら、スマホを開いたのだった。