その冷たい言葉にあたしは顔を上げた。


白い仮面の男がニヤリと笑っているように見えて凍り付いた。


「そうそう。あんたただのクレーマーじゃん」


「お前1人店に来なくても、別に売上変わらないし」


「だよね。大して買い物しないくせに偉そうな態度ばっかり」


「だったら来てくれない方がまだマシなんだよ」


アハハハハハ!


仮面の顔が一斉に笑う。


その笑い声であたしはハッと目を覚ました。


汗で全身ぐっしょりと濡れている。


背筋は寒く、笑い声が頭の中に響き渡っている。


あたしは小刻みに震えながら、パソコンを見た。


あたしに復讐をしている相手はもしかして……クレームを入れて来た店員、全員なのかもしれない……。