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翌日。


寝る時間が遅かったあたしはいつもより30分遅く目を覚ました。


学校には十分間に合う時間なのだが、できるだけ早く支度をして家を出た。


いつもと違う時間に通る通学路は行きかう人たちも違う。


あたしは歩きながら京一郎の事を考えていた。


この美はもう京一郎と別れただろうか?


京一郎と別れればあのノートを見る事はもうできないだろう。


それだけで、あたしとこの美の成績の順位が入れ替わる可能性は十分にあった。


自分が1位になって掲示板に張り出されている様子が、安易に想像できる。


早く京一郎に会いたい。


京一郎と付き合って、あのノートを……。


そう思った時だった。


後ろから走ってきた自転車があたしの右腕にぶつかっていた。


「きゃっ!?」


悲鳴を上げて右腕を押さえる。


しかし、自転車な止まることなくそのまま走り去ってしまった。


私服の女性が運転している自転車をあたしは睨み付ける。


人にぶつかっておいて謝りもしないなんて、どういう神経をしてるんだろう!