この美と別れて家に帰ると、パソコンにダイレクトレールが届いていた。


すぐに開いてみると、待ちに待ったミカンからのメールだった。


《クレーマーちゃんこんにちは。


名無しさんの書き込みを確認してみたけれど、たったあれだけじゃさすがに個人を特定するのは難しいな。


もう少し掲示板内で名無しを泳がせて、様子を見た方がいいかもしれない。


それよりも、この前の復讐はもう終わったのかな?


3人の名前を教えたはずだけど、君はその中の1人にしか会っていないよね?


こっちがどれだけリスクを背負って個人情報を教えたと思ってる?》


その内容にあたしは慌てて印刷した個人情報を読み直した。


確かに、ここには3人分の名前や住所が書かれている。


だけどこの子たちはあたしが探していた子ではないのだ。


だから、北乃リナ1人に目星をつけて怒鳴りに行った。


「どうしよう」


紙とミカンのメッセージを交互に見ながらあたしは呟いた。


ミカンとこの女子高生たちはクラスメートなはずだ。


だからあたしが復讐は全部終わったと嘘をついても、その嘘はすぐにばれてしまう。