そんなはずないのに。 伊達さんは、二学期が始まってすぐに転校して、席はずっと空席で……。 でも、伊達君は初めからそこにいて、わたしたちは普通に話したこともあって――。 なんだか頭がグワングワン揺れていて、冷や汗が額に浮かぶ。 理解のできない事象を、むりやり納得させられるような違和感。 伊達君……、 どうしてわたし、 突然、伊達君がこちらを振り返った。 綺麗なくらい整った顔立ち、濡れ羽色の髪は振り向いた弾みでサラサラと揺れている。 .