あたしたちはそれからご飯を食べた。 あんなにあったのに、やっぱり男子二人だとすべてなくなった。 あたしは後片付けをして、もらった梨を剥いていた。 「ねぇ、芽依。 話ってなに?」 ダイニングテーブルに座っている紗希が大きな声で聞いてきた。 「えー…今? あとで部屋ででもいい?」 碧の話なのに碧の前ではできない。 「うん、わかったー。」 よかった。 「はい、剥けた。 食べよ。」 あたしたちはみんなで梨を食べた。