玄関を開けると紗希と啓介くんがいた。



「いらっしゃい。


急にごめんね?啓介くんも。」



「いいよ。


これ、梨。好きでしょ?」



「えー!嬉しい!


ありがと。みんなで食べよ。


上がって。」



「「お邪魔しまーす。」」



二人が家に入った。



「よ、啓介。」



「へー、碧ほんとにいたんだな。


よかったなー。」




「………にやけてんなよ。」



「なにがよかったの?」



あたしが碧に聞くと



「んー、転校しなくて?」



「はは、なにそれ。」


私が碧と話してると今度は紗希が驚いた顔をした。



「芽依、普通に話せてるね。」



「あ、うん。


最初は敬語だったけどね。


今では平気だよ。



碧には拒否反応でないみたい。」



「そっかー、よかったね。」



「うん。


ってかみんな座ってよ。


ご飯冷めちゃうし。


食べよ!」