俺がそんなことで悩んでいると 「あ、そうだ!」 芽依が突然立ち上がった。 「これ。一応引っ越し祝い?」 芽依の手にはさっき雑貨屋で買った店のラッピングされた箱。 「え………これってさっきの? 俺のだったの?」 「うん。碧の。」 やべー。また泣きそう。 「めっちゃうれしー…。 さんきゅ。大事にする。」 「どういたしまして。」 ………なんなんだ、この子は。 どんだけ俺を振り回すんだよ。 あーもうめっちゃ好き。やばい。 抱き締めたい気分。 できないけど。