「そろそろ、だな。 行くか。」 「………うん。」 ついにきた、碧が家を出る時。 「お世話になりました。」 碧は誰もいない家に頭を下げていった。 そしてあたしたちは手を繋ぎ、歩いて駅へ向かった。 その間も碧は楽しい話をたくさんしてくれる。 あたしはやっぱり碧のこういうところがだいすき。 駅につくと、紗希と啓介くんがいた。 「おう、ありがとな。来てくれて。」 「俺らも空港まで見送るわ。」 あたしたちは4人で電車に乗った。