翌日ー
「おはよ、芽依。」
「碧、おはよ。
ご飯できたよ、食べよ。」
あたしたちはいつも通り朝ごはんを食べた。
「芽依、少し散歩しよ。」
まだ朝が早かったため、出発まで2時間ほどある。
あたしたちは近所を一時間くらい歩くことにした。
散歩の行き先は学校だったりラーメン屋だったり
あたしたちが一緒に歩いたところを
また一緒に歩いた。
「俺、この道のここらへんで初めて芽依を見た。
ここらへんで、俺は芽依に出会ったんだ。」
碧は今までのことをたくさん振り返った。
あたしの知らない思い出や
あたしの知らない碧の思いを。
そうしてあたしたちは家へ戻った。


