やっぱ伝えてよかった。
友達だもん。あとから知るのやだよね。
「芽依、なんで外にいんの?」
電話のためにあたしはベランダへ出ていた。
そこに碧たちが来たみたい。
「紗希に電話してたの。」
あたしは答えながら中へ戻った。
「紗希、どうだった?」
啓介くんが心配そうに聞いてきた。
やっぱ彼氏だな~。
「熱は昨日よりは下がったけどまだ辛いみたい。
あのね、昨日階段から落ちたことも
啓介くんに運ばれたことも言ったよ。
後から知ったら辛いと思って。
紗希、怒ってなかったし
直接聞けてよかったって。」
………あんな写真があったら
紗希にばらされかねないしね…。
「そ、ならよかったわ。」


