「……こんなんじゃ、行くの渋るな。
俺が近くで守っていたいのに。」
碧はあたしを抱き締めながら言う。
「明日は朝から病院な。」
「………はい。」
15分くらいで啓介くんが戻ってきた。
「ん、秋月はパスタだろ。」
「ありがと!
お金。いくら?」
「俺のせいだし。
俺のおごり。」
「別に啓介くん悪くないじゃん。」
「隣にいときながら何もできなかったからな。」
「そんなの……急だったんだから当たり前だよ。
だからさ、もう気にしないでね。
パスタでチャラね。
もう自分責めないで。」
「……さんきゅ。」
きっとまだ責任感を感じているはず。
顔が物語っている。
「でもやっぱこれで紗希も危険なのわかったね。
がっちりガードしてあげないと。」
「紗希は今インフルエンザで数日間休むから
その間に犯人見つけた方がいいんじゃね。」
「確かに。
そういえばあたしが落ちた時逃げる足音聞こえたね。
髪の毛は短かった。肩くらい。」
「俺も見た。
でも後ろ姿じゃな…。」
「………もっかい囮になるとか。」
「は?絶対むり。」
あたしが言うと碧がすぐ反対した。


