「秋月、しっかりしろよ?」
そういって啓介くんはゆっくり私の上半身を起こした。
「いった………
ごめ…大丈夫……。」
全身痛いけど頭は打っていないし
手をつけばなんとか座ってもいられる。
「ごめんな、俺のせいなのに守れなかったな………。」
「そんな顔しないでよ。
大丈夫だから。」
「立てるか?」
「……ごめん、立つのは……無理そう。」
背中や腕は我慢できても、足首がかなり痛い。
捻っちゃったかな………。
「………じゃあ、我慢して。」
「は?」
あたしは啓介くんの言ったことを理解してる暇なく
啓介くんに抱えられた。
「ちょっ……!」
「じっとしてて。保健室まで。」
「………紗希には絶対内緒でお願いします。」
「俺も言えねーよ。」
なんか啓介くんの返しが面白くて
あたしは笑いそうになったけど
笑うと痛みが走り、結局また心配させてしまった。


