「芽依~ケーキ~。」
「うん、これ持ってって。」
あたしが作ったのは2人で食べきれる小さなケーキ。
イチゴが売ってたからイチゴの生クリーム。
「どう?」
「うん、うまー。」
「よかった。
スポンジ綺麗に膨らまなくて苦労したの。」
「え、綺麗じゃん。」
「焼き直したの。
失敗したのはママにあげた。」
「ありがとな。」
「どーいたしまして。」
あたしたちはケーキを食べたあとお風呂も済ませ、リビングで碧の髪の毛を乾かしていた。
「相変わらず綺麗な色だね。」
「この前染め直したばっかだしな。」
「はい、乾いたよ。」
「ん、さんきゅ。」
あたしはドライヤーを片付けて隣に座った。


