……。
「なんか今回のはベタベタだったな。」
「あそこまでいくと、現実はそこまで甘くないよって思えるね。」
「さすがの俺らもあれはないよな。」
「うん、もっと普通だよね。」
………あたしたち、冷めすぎじゃない?
なんか笑えてきたかも。
「冬だね、まだ15時なのに夕方な気分。」
「だなー。
あっという間に一日が終わる。」
「時間足りないよね。
こうやってあっという間に大人になるのかな。」
「俺らはずっと変わらずいよーな。」
ふふ、結局ベタじゃん。
「そーだね!」
あたしたちはまた手を繋いで歩き出した。


