突然来た同居人。





そして、数日後ー




今日は終業式。



「芽依!おはよ!」



今日はあたしより少し遅れてきた紗希が勢いよく教室へ入ってきた。



「おはよ、どうしたの?


やけに元気だね。」




「はい、これ。


届いたよ。



学校終わる前に来てよかった。」




「あ!ありがとう。


ほんと助かる!



小さくてよかった~。」



そう、これは碧にあげるクリスマスプレゼント。



あとは当日まで隠すだけだね。



「紗希にはこれあげる。


クッキー焼いたの。


啓介くんのはなくてごめんね。」



「ありがとう!


いいよ、神波くんでしょ?」




「うん、まーね。」



碧が"絶対啓介にはあげないでよね。"って


何回も何回も言うからね。



言われなくてもあげないのに。




「ねぇ、これ。行かない?


今日なんだけど、試写会のチケットママにもらったの。


4人で。碧は行けるって。」




「うん、いーよ!


啓介も大丈夫なはずだし。


ダブルデートだね!」




「あぁ、そうだね。


楽しみ。」