「二人ってどこまで進んでんの?」
「紗希、変な質問しないで。」
「まだキスだけ。
しかも回数もかなり少ないしな。」
「ちょ、なんで碧答えるの!」
「いいじゃん。減るもんじゃないし。」
「そういう問題じゃないじゃん…。」
「あんたたち、毎日一緒にいていつでもできるような状態なのにまだそんなんなの?」
………できる状態って……紗希さん、、
「芽依が恥ずかしがって全く近づいてこないから。
芽依から近づいてきたのなんてお化け屋敷のときだけだし。」
「………碧、うるさいよ。」
「しかも俺がくっつくと離れてとか言うし。」
「だってご飯作ってるときとかに来るからでしょ。」
「俺の部屋来たかと思えば寝るし。」
「あたしは眠かったのに碧が呼んだんでしょ。」
「芽依は俺への愛が薄い。」
「感情表現が下手なだけ。」
「………なんか神波くんがかわいそうだけど
芽依も大変なんだね。」
ほんとだよ、全く。
「ケンカしてから俺ばっか好きで困る。」
「そんなことないでしょ。」
「そんなことあるし。
仲直りできたと思えば離れてとか言うし。」
「だからご飯の支度があったんだから仕方ないでしょ。」
あたしたちがそんな言い合いをしてると
「ハハハ、碧残念すぎ!」
と啓介くんが爆笑した。


