「井上さんも失望した? 憧れの人の転落人生」 「そんなことない!」 「でもね、友達なんてそんなもんなんだよ。勝手に期待して、失望して、あとは知らんぷり」 あたしには宮川さんがどんな辛い思いをしてきたのか知らない。 ただ、彼女の手に引かれて歩く愛梨ちゃんの舌足らずな歌声が、あたしの喉を震わせた。 「歌は!?」 「……え?」 公園を出ていこうとしていた宮川さんがあたしを不思議そうに見つめる。