愛梨ちゃんに注がれているのは、あたたかい母親の眼差しだ。 あたしたちは、小一時間くらいとりとめのない話をした。 「……そっか。もう学園祭の時期なんだ。お母さんに頼まれた買い物の帰りかと思っちゃった」 宮川さんは、学園祭のことなんてまったく頭になかったというように笑う。 あたしは遠慮がちに訊いた。 「よかったら学園祭に来ませんか? たこ焼きごちそうしますよ?」 宮川さんは笑う。